【現場監督が語る】10年後も後悔しない“いい家”の条件

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こんにちは!gottuです!

今日はいい家の条件を、現場監督としてまとめていこうと思います。

ハウスメーカーの営業や、設計士といった家を売る人の目線ではなく、

家を作っている立場の目線でまとめていこうと思っています!

ぜひ参考にしてみてください。

現場監督が思ういい家の条件

現場監督が思ういい家とはズバリ「住む人が無理なく長く付き合っていける家!」
デザインでも最新設備でもなく、メンテナンス性とシンプルな構造が一番かなと思います。

私は現場監督として多くの家づくりに携わってきましたが、

なぜメンテナンス性とシンプルな構造が一番なのかを書いていきます。


そう思う理由

なぜメンテナンス性とシンプルな構造がいいのか?ですが
それは、家の不具合の多くが「複雑さ」、「手入れ不足」から生まれるからです。

例えるなら、

  • 様々な工種が切り替わる
  • 海外製の建材、工法の使用
  • デザイン性が高く、施工性が低い 
  • 手入れができない 等

これらの要因で引き渡し直後から不具合が起きている建物や

メンテナンスが出来ないせいで雨漏りの原因になたり、外壁、屋根の劣化を早めてしまっていたりする建物も少なくありません。           

これが施主にとってとても大きな負担になります。

下記で詳しく説明していきます!


様々な工種が切り替わる

工種が増えるほど「境界」が増えるから

マイホームの建設にあたり、専門の工種が幾つあるかご存じでしょうか?

正解は、20から30種と言われています。

杭工、土工、鉄筋工、型枠工、圧送工、左官、大工、鉄骨、鳶、屋根、外壁、電気、衛生、空調、板金、内装下地工、クロス、内装床、防水、タイル、住宅設備、などなど

これらの業者さんが協力しあって家ができています。

例を挙げるなら、バルコニーを作る工事があったとしましょう

まず、骨組みを大工さんが作ります。そして、屋根屋さんが下地を組みます。

次に、金物屋さんが、ドレンを設置します。その次は防水屋さんが水を入らない様にして、

外壁屋さんが手摺壁を仕上げます。手摺壁の天端の笠木は板金屋さんが仕上げて、

外壁と手摺の隙間はコーキング屋さんが埋めて、物干金物がついていればまた、金物屋さん取り付けて

タイルの仕上げがあるならタイル屋さん左官屋さん、など、これだけでも10社の専門業社さんが関係してきます。

この様な連携作業の連続で、建物が出来上がっていきます。

ですが、職人さんも人間です。ましてや、違う会社の人なんです。

上手く連携が取れない場合もあります。そうすると、出来上がりがあまり綺麗にならなかったり、

不具合を起こしてしまうことがあるのです。

つまり、デザインが複雑になるほど『誰がどこまで責任をもつか』曖昧になりやすいため、施工精度のズレや見落としが不具合につながります。

なので、シンプルな作りがベストです!


海外製の建材、工法の使用

製品には、当たり前ですが、海外製の商品や工法のものがあります。

海外製のものはその地域にあった製品や工法になっているため、日本でも海外と同じように使えるとは限りません。

日本特有の高温多湿な環境、地震、台風など日本特有の多様で変化に富んだ気候に対応できる商品(工法)なのかというのを設計士さんと相談しながら決めていく必要があります。

また、海外さんのものの多くは製品のサイズがかなり『まばら』です。

腕のいい職人さんや何度か施工したことのある職人さんでないと、綺麗に仕上がらなかったりもする可能性があります。

そういった面でも代用が可能なら国産のものの採用をお勧めします。


3|デザイン性が高く、施工性が低い

これは若い設計士さんや現場をあまり知らない設計士さんにありがちです。

詳しい納まり等がわからず、図面上では整合が取れているように見えるが、現場では施工が不可の場合があります。

例えば外壁と外壁の間が狭すぎて、工具が入らないなど様々なことがあります。

現場監督が常にいる現場では、施工図と呼ばれるものを作成し現場のプロが設計図をもとに施工可能なように調整をして行きます。

ですが、一般住宅では、現場監督が現場に常駐していないことが多く、細かな納まりを検討していない場合があります

そうすると出来上がってしまってから、後戻りできないようなタイミングで施工不良や不良とまではいかない状態になっていることに気づくことがあります。

すぐには支障がなくても、劣化が早まったり、時間が経ってから調子が悪くなったりすることがあるのです。

なので、デザイン性が高く、施工性が低いものはあまりオススメができません。


4|手入れができない

さて、最後になりますが、手入れができないなんて『ありえない』と思うと思いますが、

これ結構あるんです。

例えばよく都会の狭小地に家が立っている場合、建物3階建てになっていたりします。

そういった場合でも、雨どいの清掃は、定期的に行ってくださいと建物の説明書等に記載があることがほとんどです。

建物の3階建てになりますと、雨どいまでで軽く9メートルは超えます。普通の人では手入れができる高さではありません。

また、階段や吹き抜けなどの天井が高い場所が設けられていたりする場合も同様です。

手が届かないや根本立ち入れないなど手入れができないような建物はそこから劣化が始まったり、

立ち入ることができないので、壊れてしまっていても気がつかなかったりと、良いことがありません。

なので、設計のタイミングで、ここはどうやって手入れするのかを考えることも重要になります。


まとめ|現場監督が思う「いい家」とは

現場監督の立場から見て本当にいい家とは、流行や豪華さではなく、住む人が無理なく、長く付き合っていける家です。

そのために最も大切なのが、

  • メンテナンス性が高いこと
  • 構造や納まりがシンプルであること

この2点に尽きます。

家の不具合の多くは、

  • 工種が増えすぎて責任の境界が曖昧になること
  • 日本の気候に合わない海外製建材・工法の採用
  • デザイン優先で施工性が考えられていない設計
  • そもそも人が手入れできない計画

こうした「複雑さ」と「手入れ不足」から生まれています。

現場では20〜30もの専門業者が関わり、完璧な連携の上で家が完成します。だからこそ、形が複雑になるほど施工精度のズレが生まれやすく、小さな見落としが将来の大きな不具合につながります。

また、完成直後は問題がなくても、数年後・十数年後に雨漏りや劣化として表面化するケースも少なくありません。その負担を最終的に背負うのは、住む人=施主です。

だから家づくりでは、

「これはどうやって直すんだろう?」 「10年後も自分で手入れできるだろうか?」

という視点を、ぜひ設計段階から持ってほしいと思います。

シンプルで、直しやすく、手が届く家。

それこそが、現場を知る人間が本気でおすすめしたい「いい家の条件」です。

よく『家は3回建ててやっと満足できる』と言われるますが、この記事で、それを1回でも回数を少なくできるといいなと思います。

次回も現場監督としてこういった言えばいいなと思うようなことがらをまとめていこうと思うのでぜひご覧ください。

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